外国人の事務所賃貸|経営管理ビザ・契約・レンタルオフィス
【広告について】
本記事にはアフィリエイト広告を含みます。サービスの申込み・登録により、当事務所が報酬を受け取る場合があります。

外国人の事務所賃貸では、家賃と駅からの距離だけでなく、契約の名義、使用目的、事業を続けられる空間かどうかを確認したいところです。日本で会社を設立する方、経営・管理の在留資格を申請する方、すでに事業を営み移転を考える方では、必要な確認も異なります。
「法人登記ができるから、この部屋でビザも申請できる」。ここは切り分けて考えましょう。登記の住所として使えることと、在留資格の審査で事業所として認められることは同じではありません。
この記事では、外国人の事務所賃貸で契約前に整理したい書類、一般の貸事務所とレンタルオフィスの違い、経営・管理の事業所確認を解説します。会社設立全体の流れは、外国人の会社設立ガイドも参考にしてください。
外国人の事務所賃貸は、在留資格と用途の確認から
まず、事務所で何をするのかを短く説明できるようにします。翻訳会社の執務室なのか、商品を保管する貿易会社なのか、来客の多い店舗なのか。必要な面積、設備、許認可、契約上の用途が変わるためです。
外国籍であることだけを理由に、すべての事業者が経営・管理の在留資格を必要とするわけではありません。現在の在留資格で予定する活動が認められるかを先に確認します。事務所を借りる契約は、その活動を認める許可ではないからです。
経営・管理を申請する場合は物件と事業計画を一緒に見る
経営・管理では、住所だけでなく事業の実態との整合が重要になります。出入国在留管理庁は、一定の区画で人や設備を備えて継続的に活動する事業所について、使用目的や契約名義も確認する考え方を示しています。短期利用のスペースを確保しただけでは、継続する事業拠点の説明として不十分な場合があります。
2025年10月16日施行の改正後は、事業の規模等に応じた事業所の確保が求められ、自宅を事業所と兼ねることは原則として認められないと案内されています。部屋の広さだけで一律に判断できるものでもありません。詳しくは経営・管理に係る上陸基準省令等の改正についてを確認してください。
資本金、雇用、経歴、日本語能力、事業計画などの要件も別にあります。本記事は事務所の確認に絞った説明です。物件の申込みだけを先に進めず、申請の種類や時期、現在の在留資格を含めて相談すると整理しやすくなります。
貸事務所・レンタルオフィス・住所サービスの違い
名称が似ていても、使える場所と契約内容は違います。同じ施設で複数プランを扱うこともあるので、ブランド名ではなく、選ぶ部屋と契約を比較しましょう。
一般の貸事務所
区画を借りて自社で設備を整える方法です。人数や保管物に合わせてレイアウトを検討できますが、内装工事、通信回線、家具、保証金などを個別に用意する場合があります。看板の設置や工事には貸主の承諾が必要になることも。退去時の原状回復まで含めて費用を見たい選択肢です。
個室型レンタルオフィス
家具やインターネットなどの設備が用意されている施設もあり、準備作業を減らしたい事業者の候補になります。ただし、契約が賃貸借なのか施設利用契約なのか、専用区画を継続して使えるか、申請用の資料を出してもらえるかは施設ごとに確認が必要です。
鍵付きの個室という理由だけで、経営・管理の許可が約束されるわけではありません。従業員の席、収納、来客対応、実際の業務量に見合うかも見ます。特に小さなブースは、事業計画との関係を説明できるかを検討したいところです。
コワーキングとバーチャルオフィス
共用デスクを使うコワーキングは、出張や一時的な作業の拠点として検討できます。一方、住所等を借りるバーチャルオフィスは、実際の執務場所を継続して確保する契約とは異なります。住所サービスを経営・管理の事業所確保の代わりにする前提では選ばないようにしましょう。
他の在留資格で活動する事業者が住所サービスを検討する場合も、業種の許認可、銀行の審査、取引先との連絡に合うかを確認します。住所サービス自体の選び方は、外国人のバーチャルオフィス利用ガイドで分けて解説しています。
外国人の事務所賃貸で契約前に確認する7項目
内見の印象がよくても、その場で判断を急ぐ必要はありません。申込書を出す前に、次の内容を契約書の案や図面で照らし合わせます。
1.使用目的。事務所・事業用として予定する業務が認められるか。住居用の契約をそのまま事業に使えると考えず、来客、荷物の保管、看板、登記の可否も尋ねます。
2.契約名義。設立前は個人で申し込むのか、設立後に法人へ変更できるのか。名義変更の費用、再審査、貸主の承諾の方法を確認し、法人が使う権限を説明できる形にします。
3.専用区画。平面図で範囲を確認し、他社のスペースや共用部分と区別します。仕事をする席だけでなく、書類の保管や従業員の作業場所も想定してください。
4.契約期間と更新。短期利用の便利さと、継続拠点としての説明は別です。更新できる条件、中途解約の予告期間、違約金、定期借家であれば期間満了後の扱いを読んでおきます。
5.貸主・運営者の権限。転貸の場合は、所有者から事業用途の使用や転貸について承諾を得ているか、書類で確認できるかを尋ねます。口頭の説明だけを頼りにしないことが大切です。
6.許認可と設備。飲食、古物、職業紹介など、業種ごとの確認が必要な場合があります。普通のオフィスとして貸せることと、その営業の許可を受けられることは別。申込み前に担当窓口や専門家へ確認します。
7.申請用資料。契約書、使用承諾、図面、建物の外観・入口・室内の写真など、用意できる資料を確認します。必要資料は申請内容で変わります。撮影禁止の範囲や社名表示の扱いも見落とさないようにしましょう。
契約名義と使用目的についての基本的な考え方は、出入国在留管理庁の外国人経営者の在留資格基準の明確化が参考になります。起業支援施設等には個別の取扱いがあるため、例外の説明を一般の住所サービスにそのまま当てはめないことも重要です。
必要書類と、契約までの進め方
必要書類は貸主や運営者、保証会社によって異なります。個人の場合は本人確認書類、在留カード、連絡先、事業内容の説明、資金状況を示す資料などを求められることがあります。法人では登記事項証明書、代表者の本人確認書類、決算書、設立間もない場合は事業計画等が候補です。一律の一覧ではありません。
海外在住なら、国内の連絡先、日本語での契約説明、署名方法、支払口座、入居開始日に来日できるかを早めに相談します。在留カードを持っていない段階で申し込めるかも個別確認です。翻訳が必要な書類、提出期限、原本と写しの区別を整理すると、提出し直す負担を減らしやすくなります。
進め方は、事業内容と在留資格の整理、条件に合う物件の内見、契約案と資料の確認、入居審査、契約・支払い、設備準備という順序が目安です。入居審査と在留資格審査は別の手続き。どちらかの通過がもう一方を保証するものではありません。
契約後に「法人名義へ変えられない」「この業務は利用規約で対象外」と分かると、移転や追加費用が発生することもあります。気になる部分を翻訳しながら読むだけでなく、当事者が同じ理解をしているか確認してから署名しましょう。
費用は月額だけでなく、初期費用と退去費用で比較
見積もりでは、基本賃料、共益費、保証金、入会金、保証会社費用、事務手数料を分けます。家具・通信・光熱費が含まれるプランでも、会議室、印刷、電話、郵便転送などは別料金のことがあります。必要なサービスだけで総額を比較します。
たとえば、月額費用が低くても、会議室を頻繁に使う事業では追加料金が重なる可能性があります。反対に、倉庫や専用設備が必要なら、設備付きオフィスより一般の貸事務所のほうが業務に合わせやすいことも。安い・高いの一言では決めにくいのです。
候補ごとに「入居時の支払い」「毎月の固定額」「従量料金」「解約時の支払い」を同じ条件で書き出します。保証金の返還条件、自動更新、原状回復、清掃代、退去後の郵便物の扱いも確認してください。料金・空室・契約条件は変更される可能性があります。申込み前に最新の見積書と契約書を確認してください。
設備付きオフィスの候補と、合わない場面
リージャスは、個室オフィスや共有デスクなどを扱うサービスです。家具や通信環境を含む拠点を探したい方に候補となります。公式案内でも、個室と共有デスク、住所サービスは区別されています。料金は拠点、部屋、人数、期間などの条件を伝えて確認します。
選ぶ場合は、実際に契約する部屋の専用性、利用期間、法人名義の扱い、発行できる契約書・図面、予定業務への対応を確認してください。サービス紹介ページだけで、経営・管理への適合や外国人の入居審査の結果を判断することはできません。
大型商品の保管、製造作業、独自の内装工事、店舗営業を予定する場合は、一般的な設備付きオフィスでは用途や広さが合わないことがあります。個室を必要としない短時間の作業なら、他の利用方法も比較できます。契約する理由が「ビザが取れそうだから」だけになっていないか、一度立ち止まって考えましょう。
候補の空室や契約条件を調べる方は、レンタルオフィスのRegus (リージャス)をご確認ください。当事務所への在留資格・書類の相談とは別の窓口です。オフィスへの問い合わせは在留資格の許可を保証しません。
一般の貸事務所では、通信回線の準備も確認
通信設備を自社で整える貸事務所では、フレッツ光などの固定回線も比較候補です。下記は株式会社Sales Labの申込み案内です。NTTの公式窓口とは区別し、提供エリア、建物の設備、工事の可否、利用開始日を確認してください。
回線料だけでなく、プロバイダー、工事、機器、解約時の費用も見積もります。貸主の工事承諾が必要な場合もあります。すでに通信費込みのレンタルオフィスを使う方や、短期利用で工事を待てない方には、新たな固定回線契約が合わないことも。外国籍の方の必要書類、海外からの申込み、外国語対応は窓口で個別に確認しましょう。
料金・提供条件は変更される可能性があります。最新の見積もりと契約条件を確認してください。通信回線の申込みと在留資格の審査は別です。
外国人の事務所賃貸でよくある質問
Q.日本の会社がまだなくても申し込めますか?
A.設立前の申込みを扱うか、設立後に契約名義を変えられるかは各社で異なります。会社設立の予定日と申請の流れを伝え、名義変更の条件を契約前に確認しましょう。
Q.レンタルオフィスなら経営・管理を申請できますか?
A.施設名だけでは判断できません。契約する区画、使用権限、継続性、業務に合う設備や広さを確認し、ほかの要件とあわせて検討します。登記可という表示だけで決めないでください。
Q.ビザの結果が出るまで契約費用を払わなくてよいですか?
A.支払時期や取消し・返金の扱いは契約によります。審査の結果が希望どおりでない場合でも、費用の返還を受けられるとは限りません。停止条件や解約条項について、契約前に当事者へ確認することが大切です。
契約前に、在留資格と事務所資料を整理しませんか
ミツノブ行政書士事務所では、行政書士・宅地建物取引士の視点で、予定する事業と在留資格、事務所に関する書類の整理についてご相談を承ります。契約前の段階で、現在の在留資格、業務内容、人数、候補物件の図面や契約案、入居予定日をお知らせください。
お問い合わせフォームには、初回からパスポート番号や在留カード番号などの機微な情報を記載する必要はありません。まずは相談の概要をお送りください。資料の提出方法や対応できる範囲は個別にご案内します。
不動産の媒介・重要事項説明は担当する宅地建物取引業者、会社の登記は司法書士、税務は税理士、紛争や交渉を伴う法律問題は弁護士の担当領域です。当事務所がそれらを一括して代行するという案内ではありません。業務範囲と費用をご説明したうえで進めます。
執筆・監修
ミツノブ行政書士事務所
行政書士・宅地建物取引士 松田充正
本記事は一般的な情報提供を目的としています。メールの到達、開封、売上、在留資格の許可等を保証するものではありません。料金・機能・条件・法令・各社ガイドラインは変更される可能性があるため、申込みや配信前に最新情報をご確認ください。



