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外国人の賃貸|銀行口座なしで契約する際の支払い方法

10月9日
読了時間: 9分

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日本の賃貸住宅で、家賃の支払方法を担当者と確認する外国人入居者

「部屋を契約したい。でも、日本の銀行口座がまだない」。来日直後は、住所を決めてから口座を作りたいのに、賃貸の申込書で口座情報を求められ、順番に迷うことがあります。

銀行口座なしでも、別の支払方法を認める物件や運営会社はあります。ただし、初期費用をカードで払えることと、毎月の家賃を口座なしで払い続けられることは別です。


この記事では、外国人の賃貸で先に確認したい支払いの条件、管理会社への聞き方、入居後の口座開設までを整理します。口座を作るために、希望と合わない部屋へ急いで申し込む必要はありません。


銀行口座なしの賃貸は「二つの支払い」を分けて確認


最初に確認するのは、口座情報をいつまでに提出する必要があるかです。申込時、契約時、入居後では準備できることが違います。口座番号の欄が空欄でも審査を進められるか、担当者に聞いてください。


初期費用は入居前の一回の支払い

敷金・礼金、仲介手数料、保証料、前家賃、保険料など、契約時にまとめて支払う費用です。カード対応と書かれていても、一部の費目は振込のみという場合があります。見積書の


どの金額を、どの窓口へ払うのかを確認します。

初期費用が支払えても、鍵の受取りには契約書類や本人確認の完了が必要です。支払いの完了を、入居審査の通過と同じ意味にしないでください。


月額家賃は翌月以降も続く支払い

毎月の家賃・共益費は、貸主、管理会社、家賃保証会社が指定する方法で払います。初回だけ振込を認め、後から日本の口座振替へ切り替える契約も考えられます。代替方法が使える期間と、切替えの期限まで確認しておきましょう。


賃貸申込み全体の流れは、外国人向け賃貸申込みの必要書類・審査・契約手順で解説しています。本記事では、その中でも支払方法に絞って説明します。


口座がないときに検討する支払方法と注意点


海外発行のクレジットカード・デビットカード

対応する物件なら候補になります。ただ、国際ブランドが同じでも、海外発行カードやデビットカードの取扱い、本人名義の条件は異なります。「Visa対応」という表示だけで判断しないことが大切です。


認証用SMSを海外の電話番号で受け取れるか、利用限度額は足りるかも事前に点検します。円での請求でもカード会社の換算や手数料が関係する場合があるため、請求総額は発行会社の案内で確認してください。カード番号を問い合わせメールへ書く必要はありません。

カード決済が失敗した場合に、別のカードや振込で支払えるかも聞いておきます。入居前日に試して使えないと、鍵の受取りに間に合わなくなるおそれがあります。


コンビニ・払込票・オンライン決済

管理会社が対応していれば、日本の口座を使わずに払える場合があります。コンビニ払い、QRコード決済、Payeasyなどは同じ仕組みではありません。請求番号、使える店舗・端末、現金が使えるか、金額上限や期限をそれぞれ確認します。


初期費用向けの決済ページである場合、月額家賃も同じページから払えるとは限りません。発行された請求を二重に払わないよう、決済後は控えを残し、管理会社側の入金確認まで確認しましょう。


海外からの送金・勤務先などによる立替え

海外送金は、受取先が対応している場合に限って検討します。送金から着金までの日数、受取側の手数料、請求額との差額、契約者との氏名照合が問題になることがあります。金額と送金日だけでなく、管理会社が入金を識別できる情報も確認してください。


勤務先や家族に立替えを頼む場合も、他人名義の入金を認めるか先に確認します。誰がいくら立替え、いつ返すかは当事者間で記録します。口座やカードを借りて本人になりすましたり、申込書に実態と違う情報を記載したりする方法は避けてください。


公式案内で確認できる住まいの候補


ここでは、支払方法を公開している運営会社の例を紹介します。掲載先のすべての物件、すべての申込者に同じ取扱いが適用されるという意味ではありません。希望の部屋番号を伝えて確認してください。


OAKHOUSE:日本の口座がない外国籍の方への案内

OAKHOUSEの支払いFAQでは、原則は銀行振込としつつ、日本国内の口座を持たない外国籍の方は、Visa・MasterCardのクレジットカード、Payeasy、Flywireを利用できると案内しています。申込み時に対象物件での初期費用・月額家賃それぞれの決済方法を確認しましょう。


支払期限も別です。初期費用の期限のFAQでは、審査終了後おおよそ銀行営業日3日、入居日がそれより早ければ入居前までとされています。月額家賃は27日、祝祭日は直前の平日に翌月分を払う案内です。自分に届く請求の期限を優先してください。


口座未開設で、支払方法を先に相談したい方の候補になります。一方、希望エリアに空室がない場合や、共同生活を避けたいのにシェアハウスしか空いていない場合には合いません。物件タイプ、設備、入居条件と総額も比較します。



クロスワンルーム:初期費用と保証会社の支払いを照合

クロスハウスは、初期費用の決済案内で、クレジット・デビットカード、QRコード、コンビニ決済等への対応を案内しています。海外発行カードも対象とされていますが、利用する決済手段と個別の請求で確認してください。


一方、月額家賃の公式FAQでは、加入する保証会社により方法が異なり、カードや銀行振込などから選ぶ案内です。初期費用の広告だけを見て「日本の口座は入居後も不要」と決めないことがポイントになります。


家具・家電付きの個室を探し、準備する荷物を減らしたい方はクロスワンルームの対象物件を比較できます。月額の支払方法が自分の手段に合わない場合、希望する広さ・居住人数・年齢等の入居条件を満たさない場合は別の物件を検討します。紹介先の条件と運営会社全体のFAQが異なる場合は、対象物件の案内を確認してください。



料金・条件・サービス内容は変更される可能性があるため、申込み前に公式サイトで最新情報をご確認ください。


支払方法だけで決めず、入居までの総額を比べる


カードで払える便利さと、住居費の安さは別です。一般賃貸、家具付き賃貸、シェアハウスでは、設備、共用部分、費用の構成が違います。希望に合う部屋を絞ったうえで、支払いの相談をする順番がよいでしょう。


比較するときは、初期費用に加え、家賃・共益費、決済や振込の手数料、光熱費、家具の購入、退去時費用を確認します。入居から口座開設までの仮住まいを考えているなら、最低契約期間と解約予告も見落とせません。


たとえば初期費用10万円、月額8万円の部屋に3か月住む想定なら、単純な住居費は34万円です。これは説明用の例で、実際の見積りではありません。光熱費や退去費用が別なら、その分を加えて比べます。


費目の意味は、外国人の賃貸初期費用・敷金・礼金・仲介手数料の解説も参考にしてください。


管理会社へ送る確認文と契約前チェック


問い合わせでは「銀行口座がない」とだけ伝えるより、使える手段と時期を添えると回答を整理できます。次の文例は、希望物件に合わせて書き換えてください。

「○○物件の○号室に○月○日から入居を希望しています。日本の銀行口座は未開設です。本人名義の海外発行Visaカードを持っています。初期費用の支払い、毎月の家賃の支払いに使用できますか。口座振替が必要な場合は、提出期限と開始までの代替方法を教えてください。」


カードがない場合は、使える手段をコンビニ払いなどに置き換えます。まだ利用できるか分からない手段を「使える」と書かないでください。


  • 口座番号が未記入でも、申込み・審査を進められるか

  • 初期費用の全額と支払先、月額家賃の支払先が同じか

  • 海外カード・第三者名義の支払いを認めるか

  • 手数料と期限、管理会社が入金を確認するまでの時間

  • 口座振替への切替期限と、開設が遅れた場合の相談先

  • 契約できなかった場合の返金方法とキャンセル条件


回答メールと見積書は保存します。口頭だけの説明で分からない点が残ったら、契約書と照らして確認してください。国交省の外国人向け賃貸住宅の案内・多言語資料も、契約内容の確認に使えます。


入居後は銀行口座と家賃の切替えを別々に進める


口座開設の可否や必要書類は金融機関により異なります。在留カード、現住所、勤務先・学校、利用目的などを整理し、窓口や公式案内で確認してください。「外国人は来日後6か月待たないと口座を作れない」と一律に考えるのは避けましょう。


金融庁の受入者向け資料では、本人確認書類、社員証・学生証等の例や、勤務先などによる同行・通訳の支援が紹介されています。開設そのものの手順は、外国人の銀行口座開設・必要書類と審査のガイドを参照してください。

口座ができても、家賃の口座振替がその日から始まるとは限りません。管理会社へ開始月を確認し、それまでは合意した方法で払います。振込と引落しを二重に行わないよう、最初の引落し結果まで控えを残してください。


宅建士・行政書士へ相談するときに整理すること

ミツノブ行政書士事務所では、宅地建物取引士の視点で、住まい探しや契約前の確認事項を整理し、在留資格・在留期間の手続きについて行政書士業務の相談を受け付けています。銀行口座開設や入居審査の結果を約束するものではありません。


相談時は、希望エリア、入居日、予算、在留資格・期限、日本の口座の有無、利用できる支払手段、管理会社から受けた説明を伝えてください。最初のお問い合わせに口座番号、カード番号、パスポート・在留カードの画像を添える必要はありません。必要な資料は相談内容に応じてご案内します。



よくある質問


Q.銀行口座なしで申し込めば、審査も通りやすくなりますか?

A.いいえ。支払方法への対応と、本人確認・支払能力・物件の入居条件の審査は別です。代替の決済手段があることだけで、契約できるとは判断できません。


Q.初期費用をカードで払えたら、翌月の家賃も払えますか?

A.同じ方法を使えるとは限りません。月額家賃の請求者や保証会社が別の場合もあるため、初回の支払い前に翌月以降の条件を確認してください。


Q.親の海外カードを使ってもよいですか?

A.契約者以外の名義を認めるか、運営会社に確認します。カード所有者の同意だけで入居先の条件を満たすとは限りません。本人を装って入力せず、正規の方法で相談してください。


Q.口座開設が切替期限に間に合わないときは?

A.期限前に管理会社へ状況を伝え、代替方法と次の支払期限を確認します。口座開設中だから家賃の期限も延びる、と自己判断しないことが大切です。


まとめ:初期費用・月額家賃・切替期限をセットで確認


銀行口座なしで外国人が賃貸を探すときは、支払方法に対応する物件を確認し、初期費用と月額家賃を分けて相談しましょう。使えるカード等、期限、手数料、口座開設後の切替えまで合意できるかが判断材料です。


便利な決済手段があっても、住まいが希望に合うかは別の話です。総額と契約条件も比較し、不明なところは署名前に確認してください。


執筆・監修

ミツノブ行政書士事務所

行政書士・宅地建物取引士 松田充正


本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の物件における入居可否、金融機関の口座開設、決済の可否や審査結果を保証するものではありません。

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